稲むらの火

2004年12月31日 日常
〜ストーリー〜
一人の老人が地震の後、海岸に目をやると、波が沖へ沖へと動いているのを見て、「津波が来る」と予感し、このままでは村が飲み込まれてしまう、村人を高台に避難さなければ、と「もったいないが、これで村中の命が救えるのだ」と、収穫した大切な稲むらに火を放つ。火事に気がついた村人らは飛び出し、それらを高台に逃させ、その後津波がやってきた。津波は村をあとかたもなく消し去ってしまった。それを見た村人達は、稲むらは燃えたが、この火のおかげで助かったのだと気がつく。
http://www.inamuranohi.jp/

防災教材の名作らしく、国語教材として教科書への再掲が望まれているらしい。確かに、子供の頃に読んだ国語の物語って深く印象に残るものだ。私の場合、小学1、2年の頃の国語が一番記憶にある。国語が好きだったのもあったけど…

で、なんでこれをここに書こうと思ったかというと、まぁスマトラ沖の地震を受けてですが、某匿名掲示板で面白い記述をみつけたからです。
CNNではずっとTSUNAMIの報道を繰り返しているので日本の報道よりも沢山の映像を見る事ができるのですが、津波が来る瞬間…波が異常なほど引いて、そしてはるか向こうに白波が立っているのをのんびりと見ている現地人、外国人の映像です。(日本人が撮影したモノでも、「こんなに潮が引いてる〜こんなに波がやってきた〜異常気象です〜」とかのんびり構えている方々もいましたが…)しかし、報道でも言われているように、津波という存在すら知らないのであればそれは仕方のない事なのかもしれない。慌てていたのは一応知識のある日本人だけだったとか、地震後、ホテルで津波を警戒していた為(従業員が日本人だったのかな)そのホテルでは被害者0人だったとか、そんな話を聞きました。
そうそう、忘れてた、掲示板での面白い記述。その人も日本人ですが、(今回の津波に遭った人です)引き波になった瞬間、未来少年コナン(宮崎監督の作品、津波のシーンがある)が頭に浮かんだんだそうです。で、「これは津波だ!!!」と、一目散に逃げたとか。「コナンに命を救われた」とはっきり言い切っていました。そういう知識というか記憶があったから故、迅速な行動ができた…そういう事じゃないでしょうか。

「津波が来たら高いところへ逃げろ」と言われますが、私は最近やたらと地震や津波への恐怖でやたらと勉強しているので知ってはいますが、以前の私だったら、果たして引き潮を見て「津波だ」とすぐに思うでしょうか?こういう時、前記のコナンにしろ、稲むらの火にしろ、重要だなぁと思ったりするわけです。(別にコナンは防災教材でもなんでもないけど…)地震以外でもそうなんだけどね…私なんて、海外行ったら無知ゆえにえらい事になる。「知る」という事は大事だと思うのですが。

で、一番思うのは、地震王国日本での、今回の地震の報道があまりにも少なすぎる!!明日はわが身だよ、あれ!!東海・東南海・南海地震が来たら、間違いなく津波が来るんだから。今回と同じプレート型地震なんだから。

スマトラ沖後、深発地震が増えてます…○が怖いよ。
http://www.hinet.bosai.go.jp/

プレートというのは、繋がっているのです。
これが誘発剤となって、日本のプレートにも影響が出るかもしれません。ていうか、HI-NETを見ている限りでは出てる。

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